ハセガワ:1/48 中島 キ84-Ⅰ 四式戦闘機「疾風(はやて)」
製作・撮影
パパゴジラ さん ※2016年10月07日当店ギャラリーに掲載

作品解説
「メッサーシュミット」、「スピットファイア」、「コルセア」に続く新作ヒコーキ第4弾として、ついに我が国日本の戦闘機、「陸軍四式戦闘機 疾風」を製作しました。

本機は北裏の斥候さんが1/48タミヤと1/72ハセガワで素晴らしい作品を投稿しておられ、拙作などお恥ずかしい限りですが、陸軍機用の中島系濃緑色ということで、北裏の斥候さん作の銀色の機体とはまた違った雰囲気をご覧いただければ嬉しいです。

ワタシとしては初の日本陸軍の戦闘機ですが、零戦などの海軍機とはひと味違う明るめの緑色や、一式戦「隼」に似たスリムで伸びやかな胴体の形状など、いい感じで気に入っています。

作品はアンテナ線の取付と主翼20mm機関砲の砲口あけ以外はストレートに組立て、クレオスのMr.カラーNo.129濃緑色(中島系)とNo.128灰緑色を基本色にして最後につや消しクリアを吹いて仕上げました。

実は、今回の「疾風」は完成寸前、大きな失敗を2つやらかしてしまい、「まともな完成は無理かも…」という事態になりましたが、ダメもとでやった復旧作業が奏功してなんとかカタチになりました。
少し長くなりますが、手軽なトラブル対処の一例になればということで、恥ずかしながら今回の失敗談を紹介します。

1つめの失敗は塗装の仕上げになるつや消しクリアの吹き付けてす。
スプレー塗料のコンディションが悪かったのか、乾燥したら真冬の早朝にクルマの表面に霜がついたように機体全体が白くなってしまいました。

おそらくスプレー塗料が空気を含んだ粒子のまま乾燥し、表面も塗装面としては粗めの凸凹状態になったのが原因と思われたので、試しにクレオスのうすめ液(溶剤)を幅広の筆でやや多めに塗布したところ、塗膜が一旦溶けることで表面が平滑になり、完璧ではないけれど問題ないレベルまで色が戻りました。

失敗2つめは透明部品であるコクピットの窓にプラモ用接着剤が付着したことです。
コクピット後端の三角窓をつまむ際に指にわずかに接着剤がついていたようで、この手の透明部品としては致命的な状態になりました。

そこで、接着剤でザラザラに荒れた表面をデザインナイフで丁寧に削って可能な限り平らにし、塗料皿の中に直接噴射して取り出した光沢クリアスプレーの液(塗料)をサラサラなうちに窓全面に厚めに手早く筆塗りしたところ、塗料がパーツ表面の凸凹に染み込み、平らになろうとする液体の性質により表面も平滑になってほとんど気にならないレベルまで透明度が回復しました。
大きな面積だと無理がありますが、これくらいのサイズなら使える手だと思います。
何かの参考になれば幸いです。
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