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フジミ模型:スカイラインGT-R PGC10
「スカイライン」のように、1960年代から現在に至るまで同じ名前の新車が販売されている自動車はかなり少なくなりました。
「GT-R」というのも、現在では「NISSAN GTーR」として非常に高性能で、高価なスポーツカーとしてのブランドになりました。
さて、今回製作した「スカイラインGTーR PGC10」ですが、「GTーR」の初代です。
昭和45年式が今回のモデルです。
キットについて
このキットは古く、かなり安いです。
いまどきのキットの半額以下です。
キットとしての出来は、
販売価格から推して知るべし、です。
このキットにはメッキパーツがありません。
ライトとバンパー、フロントグリルこれが課題です。
なお、シャーシは板切れみたいで、マフラーは大きさが不自然。
エンジン部品は…何にもないです。
見えないところ、ということで。
<ボディーの塗装>
純正色は銀色か赤。ですが、このキットはメタリックディープレッドマイカ、とでも名付けましょう。
使った色は、シルバーとクリアレッドの暗く変色した古い塗料。
ミスターカラー(ラッカー系)です。
ラッカー塗料はかなり古くなったものです。
…変色してもまだ使えました。
なぜそんなものをっ!
使ったかというと、
変色具合がまるでビンテージワインのようで、
なんとも深みのある高級そうな色合いだったから。
万年塗料皿に取ったところ、美しい!
と驚き、使ってみることに。
もっとも、クレオスから「ディープクリアレッド」が発売されて
ますから、これをお読みの方は10数年も待つことはありません。
<ライトのリフレクター>
フジミ模型のフェアレディーZ432に、ケンメリスカG用の
メッキパーツが入ってましたので、廃物の有効利用。
ちなみに「432R」や「240Z」のキットには入ってませんでした。
このほか、マフラーも廃物利用で交換してます。
メッキパーツの接着には「ボンド Gクリアー」
か、タミヤのボンドを使っています。
このGクリアーという接着剤、プラスチックを溶かさず
エナメル溶剤に溶けるので重宝してます。
<バンパー、ワイパー、ミラー、フロントグリルにホイール>
艶あり黒の下地にメッキシルバーネクストを塗装しています。
こちらもミスターカラーです。
ワイパーは加工しないとガラスに密着しませんでした。
ナイフで分割して、窓に直接貼ってしまいました。
フロントグリルは、銀塗装のあと、残したい部分をマスキングして黒塗装。エンブレムはエナメル系で塗装して余分を拭き取りました。
<ボディーサイドのエンブレム>
周りをマスキングして、ドライブラシで仕上げました。
<インパネのメーター>
穴開けポンチでマスキングテープをくり抜いて、
ラッカーの銀色を吹き付けています。
さらに、メーター本体の黒い部分はエナメルの黒を
1滴垂らしてそれらしく見えるようにしました。
<あとがき>
今回は完成までの時間がかなり短かったです。
メタリック塗装の試作の意味合いもあり、
一定の成果がありました。
塗装面の平滑具合はまだまだで、研ぎ出しして
ようやく今の出来具合ですから
塗装技術の向上が課題です。