スケールモデル研究所
ハセガワ:1:72スケール プラモデル F-35A ライトニングII
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ハセガワ:1:72スケール プラモデル F-35A ライトニングII
<F-35A ハセガワ1/72>

F-35とはアメリカ軍がごく少数を運用しつつ、現在も開発を続けている最新鋭のステルス戦闘機です。アメリカ空軍のほか、現在F-16を運用している同盟関係各国も将来はこの戦闘機に更新するものと思われます。
日本の航空自衛隊も、F-4ファントムⅡ戦闘機を代替するために数年以内に導入するとしています。F-35の国際的な共同開発が現在続いているので、日本の企業も参加したいところ。しかし、共同開発とはいえ、日本企業が開発、製造した兵器が他国に輸出されるわけですから、 「武器輸出三原則」を改めようとニュースになったわけです。
F-35にはA、B、Cの3つのタイプがあり、Aは飛行場運用の空軍型、BとCは空母運用の海兵隊、海軍型です。 BタイプはAV-8ハリアーのような垂直離着陸性能を、CタイプはF/A-18ホーネットのような空母着艦性能を持つことになります。
<キットについて>
2014年3月に発売された新製品です。ステルス戦闘機に特徴的なシャープなエッジも丁寧に作られていますし、全体を通して作りやすく、簡単にリアルな最新鋭のステルス戦闘機を再現できます スタンドもおまけについていますし、大変お買い得ではないでしょうか。なお初回限定キットにはスモークキャノピーも付属です
ハセガワ:1:72スケール プラモデル F-35A ライトニングII
<塗装しない素組の状態>
塗装しない、デカールも貼らないという場合、2時間あれば形にできます。そもそも主翼と水平尾翼は一体成型ですし、2枚の垂直尾翼(外側に斜めですが…)もずれることなく窪みに納めるだけで調整不要です。

注意したのは接着剤のはみ出しぐらいなものです。接着剤には、細い筆がキャップに付属している流し込みタイプがよいでしょう。こちらはGSIクレオス製の溶剤臭が全くしない「Mr.ミスターセメント・リモネン系」が快適な作業を御約束します。
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<キャノピー内側に枠を貼る>
このキャノピー内側の貼りつけ作業がもっとも苦労しました。
白く曇るので瞬間接着剤は使えません。テープで仮止めし、接着剤を流し込む方法も考えられましたが、今回はエポキシ系接着剤を使いました。
先に貼りやすい大きな枠を貼り、 その奥に収まる半円状の枠を置き、その枠同士の接点となる場所に接着材をつけて貼りつけました。
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<塗装作業>
今回使用したのはGSIクレオスのミスターカラー。臭いのきついラッカー系です。換気に十分注意しなければなりませんが、色数ばかりかメタルカラーやスーパークリア等、他の塗料シリーズにはない表現力豊かな種類の塗料まで豊富です。きれいに仕上げることが簡単で、乾燥が早く作業効率も良好です。 ミスターカラーを使用するのであれば、換気のために塗装ブースを併せて用意しましょう。
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<排気口>
排気口はつや消し黒を吹きつけ、「タミヤウェザリングマスターCセット」のシルバーをこすりつけました。金属の感じが絶妙だと思いませぬか。

機体色に指定されている色は、13番のグレー(濃いグレー)と306番のグレー(明るいグレー)ですが、この薄い方のグレーを表現したデカールが73番のエアクラフトグレー(少し青緑がかった明るいグレー)とほぼ同色です。 ただ、この73番はつやありなので、仕上げにつや消し作業が必要ですが、306番より73番を使ったほうが、デカールとの関係上、自然に仕上がると思います。
ハセガワ:1:72スケール プラモデル F-35A ライトニングII
ハセガワ:1:72スケール プラモデル F-35A ライトニングII
<優れたデカール>
ステルス戦闘機の機体表面にはギザギザ模様が大変多くあり、こんなものを塗り分けしていたら完成がいつになるかわからないので、デカールで再現されています。
ただデカールにしても枚数が多く、なかには貼る面が局面であるため、切り込みを入れるべきデカールがあります。このデカール貼り作業が重要かつ手間のかかる作業です。 デカールをきれいに貼るのは大変という方は
1、貼りつける面をきれいにしましょう。
2、ザラザラした塗装面なら1000番から2000番ぐらいの耐水ペーパーで整えましょう。
3、位置の調整は、デカールに十分水を含ませ、水を付けた指などデカールを破かないものを使いましょう。
4、貼る面が局面の場合には切れ込みを入れましょう。もしくは位置関係に注意し分割して貼りましょう。
ハセガワ:1:72スケール プラモデル F-35A ライトニングII
<デカールがない場所>
筆で塗りました。非常に細い線をまっすぐに描くので、きちんとマスキングして筆塗りしました。
このとき使った筆が、「タミヤ モデリングブラシHG」の「面相筆 極細」なのですが、これが、もう感動の使いやすさ。600円もする高価な筆ですが、この筆以外でこの作業のしやすさ、仕上がり具合を実現するのは無理です。私にとっては革命的。この筆ならば、塗ること、はみ出た部分をふき取ることがきれいに、簡単にできます。

<存在が浮いているデカール>
苦労して貼ったデカールですが、テカテカして存在が浮いてますし、今一つ機体の色になじんでもいないと思いました。 そこで、デカールの上からつや消しクリア―にグレーを少し混ぜた塗料を吹き付けました
ハセガワ:1:72スケール プラモデル F-35A ライトニングII
<最後の仕上げ>
デカールのうち、国籍マークや機体番号、編隊灯などグレーをかけたくなかったものたちを貼って、無色のつや消しクリアを吹き付けて完成しました。
全部で20時間くらいの実作業時間でした。
20時間は短くないですが、他のモデルはもっと時間がかかっていますので、早い仕上がりでした。
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